著書のご紹介

「生生流転」「生生流転」

 輪廻転生の物語である・・・。舞台の一つとなる古里の味と日本の仏教文化との奥深いつながりを果たして描き切れたであろうか・・・。

 この小説は三島由紀夫の最期の小説「豊饒の海」の輪廻転生の物語とほぼ似た問題意識を持っていた私が先祖素材にして私流に書いたフィクションである・・・。

 この小説には2人の碩学、文化勲章受章者、梅原猛氏推薦、島薗進京大学教(当時同大学助教授)日本宗教学会会長推薦という形で序文をいただいた。

  • 木下勇作 著 関西書院が廃業したため、絶版となっておりますが古書店ルートで購入できます
  • 関西書院
  • 定価1,800円



「とらわれからの解脱」 「如来が弁護してござる」

 「”明治の親鸞”清沢満之の第一の門下生、暁烏敏の半生を描くーーー。 愛に苦悩し、国の行く末を憂う求道者師、全盲の晩年、掴んだ真実に迫る!!」

 清沢満之の孫の清沢哲夫(暁烏哲夫)ウェブサイト「如来が弁護してござる」関連書籍として取り上げられています

 哲夫師の「無常断章」(法蔵館)の中に収められている詩、「道」はことのほか有名である。

以下に記す。

まさに至言である。 祖父、満之師を彷彿とさせるものがある。

 「此の道を行けば どうなるのかと危ぶむなかれ 危ぶめば道なし  ふみ出せば その一歩が 道となる その一足が 道である わからなくても 歩いて行け 行けば わかるよ」

 このことは、このページに書くことではないかもしれないが、哲夫師は「如来が弁護してござる」上梓の約2年前に78歳で示寂・・・謹んで哀悼の意表します(2010・1・6)

  • 木下勇作 著
  • 文芸社(東京都新宿区 TEL03-5369-2299)
  • 定価1,000円+税
木下勇作COMMENT

 「如来が弁護してござるーー暁烏敏『小説』満之・涙骨・・・」を刊行致しました。別掲のお知らせと「余滴」をぜひご参照ください。

 20年ほど前に書きました「あるがままの世界」(共著)などのノンフィクション、「生生流転」などのフィクションにかかわりなく底を流れるものには何らかの形で共通した意識があることを感じ取っていただければ幸せです。

 「とらわれからの解脱」(共著)は良書を刊行し続けた版元が折からの不況で廃業したため、残念ながら絶版になりました。ただ古書店ルートで購入できます。

 同著の文学・仏教=41〜49Pで三島由紀夫の最期の長編になりました「豊饒の海」などについて私なりの視点を込めて触れています。

 同著で三島は「法相宗月修寺」の根本法典である唯識三十頌のなかにある阿羅耶識梵語のAlaya)などを書き記している・・・。

 ヤラヤ(Alaya)は訳して「蔵」といい、その中に遠い先祖からの文化的、精神的集積及びその活動を蔵しているといわれています

 仏教学者のなかには、これが次の生へと転生する核となるのではとの見方をされる方もおられます。

 当時、これとほぼ同じような問題意識を持っていました私が先祖素材にしてフィクションとして作品にしましたのが処女小説「生生流転」です

 この小説は90年余(現在112年)の伝統を誇る仏教など宗教を主体にした我が国唯一の全国紙中外日報社紙面連載したものを単行本にしたものです。

 今回の如来が弁護してござる・・・」は、この小説から約10年後の私の小説になります。